
五十肩
五十肩は、江戸時代に「長寿病」とも呼ばれ、長生きした人に起こる肩の病気という意味で名付けられました。
中高年に突然、肩の痛みや動かしにくさが出る症状で、腱板断裂や石灰沈着性腱炎など、原因がはっきりした病気を除いた「症候群」です。

原因
加齢によって肩関節を構成する骨・軟骨・靱帯・腱などが変化し、関節周囲に炎症が起こることです。さらに、滑液包や関節包が癒着すると、肩の動きがより悪くなります。
肩の痛みには、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂など他の疾患もあります。

症状は
五十肩は、安静時や夜間に強い肩の痛みが出やすく、髪をとかす・帯を結ぶなど日常動作で痛みが増し、肩の動きが大きく制限されます。
経過は「急性期(強い痛み)」「慢性期(動かすと痛い)」「回復期(痛みは軽減するが可動域制限が残る)」の3段階に分かれます。
適切な時期別治療を行わないと長引きやすく、睡眠不足や痛みによるストレスで体調を崩すこともあります。

アドバイス
①肩の冷えを防ぐ
肩を冷やすと痛みが強くなり、治癒するまでの期間が長くなります。寒い時はもちろんですが、最近では夏場に冷房で肩を冷やす機会が多いため、カーディガンを羽織るなど注意が必要です。
②ストレスをためない
ストレスなどの精神的な緊張が続くと、肩の血行が悪くなります。そもそも五十肩は、ストレスがたまっているときに発症しやすい傾向があるといわれています。発症してからもストレスをためないようにしましょう。

適度な運動
① 肩の上下運動
背すじを伸ばして立ち、息を吸いながら肩を上げ、吐きながらゆっくり下ろします。
? 肩甲骨を背中の内側に寄せる意識がポイント。
② 腕上げ運動
腕を前に伸ばし、5秒かけてゆっくり上げ、5秒かけて下ろします。
? 途中で痛みが出たら、少しだけ上げてからゆっくり下ろします。
③ 腕回し運動
腕を伸ばして大きく円を描くように回します。
? 外回し・内回しを交互に。痛みが強い時は肘を曲げて小さく回しましょう。
